80食目 「○龍飯店」


小樽からの帰り道。天気が良いので、少し遠回りになるが、海沿いを厚田村まで北上するルートを選び走っていた。朝食がてら立ち寄った○ーモンファクトリーで巨大なおにぎりを食べたため、半端にお腹が満たされていた。なので昼食は、厚田村の道の駅に寄り、ご当地食材のピザを軽くつまもうと考えた。しかしオープン以来大人気の道の駅、駐車するまでにかなり待たされる。さらに施設に入ると、ピザは30分待ちと書かれている。それほど空腹感も無いので、何も買わずに帰路へついた。

結局昼食を食べ損ねたまま、国道12号に合流した16時頃、いよいよお腹が空いてきた。しかしこの時間帯、開いている店は極端に少ない。そんな時トイレに立ち寄った道の駅で、奇跡的な出会いがあった。それが今回の○龍飯店だ。

中華料理の店だが、とにかくメニューが多い。定番の炒飯やカレーから、定食も数種類。特に麺類は20種類近くある。迷った挙句、店側が推しているザンギ定食に決めた。これが大正解。衣はカシュッと音が出るほどこんがり揚がり、適度な歯応えが良い。それでいて中の鶏肉は程よい弾力で、肉汁が滴り落ちるほどジューシーなのだ。ご飯も多いし、野菜のボリュームもある。スープもついて、これで840円とは破格である。さらに時間帯のサービスなのか、メニューには書かれていなかった、ソフトドリンクまで付いてきたのだ。この年ではちょっと気恥ずかしいが、メロンソーダを注文。甘さと炭酸がたまらない。

いつもトイレかソフトクリームだけで立ち寄っていた道の駅に、こんな良い店はあったとは、灯台下暗しとはこのことだ。

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