82食目 「ぶた○」

釧路川の水面に映る最高の花火を満喫し、居酒屋で飲んだくれ宿泊した翌朝。秋晴れの空の下、すぐに帰るのはもったいない。そこで、一度行ってみたかった釧路湿原へ寄ることに。遊歩道を1時間かけて歩き、壮大な景色を堪能。程よくお腹も空いたので、昼食の店を探す。ネットでは有名な道の駅の豚丼がたくさん出てくる。海岸線を走るのも気持ちいいだろうと、まずは移動開始。道中、大楽毛という楽しげな地名を発見。その刹那、北海道で有名なタレントさんが、豚丼を食べていた番組を思い出す。記憶では、ボリューミーで人気の店だったはず。目的地を変更し、ぶた○へと向かった。

店内に入ると、小上がりは満席。ガラス越しに焼き台が見えるカウンター席に座った。メニューを見ると、ロース・バラ・ミックスと、豚丼ではオーソドックスな顔ぶれだ。しかし末尾に「カレー豚丼」なる、謎のメニューを発見。これは頼むしかない。注文が入ると、人の良さそうな大将が肉を一枚一枚丁寧に焼き始めた。混んでいるが提供時間は早く、数分で運ばれてきた。


器の半分に大量の肉とご飯、反対にはどっぷりとカレーが注がれている。早速食べ始めると、帯広の有名店に勝るとも劣らない旨さ。しかもカレー豚丼にも2種の肉が入っている。これは得した気分だ。カレーの辛さは控えめだが、コクがあって濃厚な味わい。甘い豚肉と交互に口へ運ぶと、半永久に食べられそうな勢いだ。幾重にも折り重なった肉と高く盛られた土台のご飯は、わずか5分で無くなった。ワンパク感が心揺さぶる一品。釧路で海鮮以外を考えた時、立ち寄って損の無い一店だ。

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