「すこしディープな趣味の世界」を覗いてみた

年末の編集会議で上がった「渋い趣味」を紹介する企画。先日2月15日号では、落語を嗜む少女、野外彫刻を愛でるサークル、そして私はパイプたばこのコレクター・いのししおさん(54歳)を取材しました。


ししおさんがコレクションするパイプは、基本的にパイプ作家と呼ばれる人が手作業で削り出したもの。とくに北欧で盛んに制作されていて、人気作家ともなると1本100万円を超えるパイプも珍しくないそうです。パイプたばこは口腔喫煙と呼ばれる、いわゆる「ふかしたばこ」で楽しむもので、吸い込んだ後に口に溜めこむことで、煙を舌でしっかり味わうことができるのが魅力だそうです。

喫煙行為が社会悪のように扱われ、吸える場所も減っている厳しいご時世に、ししおさんは「愛煙家たちのためならば」と快く取材に応じてくれました。たばこは「ルールとマナーをきちんとを守れる、カッコいい大人の嗜みなんだぜ」と力強く語るししおさん。撮影場所をお借りした、Enjoyたばこ(旭川市東光9条3丁目)オーナーの竹田さんは「これだけ多くの銘柄があるのに、同じものを吸い続けるのはもったいない。ウイスキーやワインだって産地や製法で違う味を楽しむものなのだから、もっと色々試してほしい」とその奥深さを語ります。

私も映画やドラマの主人公が咥えるタバコに憧れた世代の一人。吸わない人や社会への配慮さえすれば「身体を壊さない程度に楽しんでもらいたい」と願う元喫煙者です。

ライター 佐々木

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