2012年1月1日
新年のご挨拶 2012年は「変化をチャンスに」
昨年は東日本大震災そして福島原発事故が発生し、大きな苦難と悲しみが今も多くの方々の背に重く圧し掛かっています。人間が築き上げた文明など自然災害の前では全く無力であることを改めて思い知らされました。私も遅まきながら原発リスクは「命に代えられない」と認識するに至りました。地域の復興と被災された方々の心の復興をお祈り申し上げます。
2012年は経済構造の転換元年を予期させます。それは、弊社が数年来取り組んでいる「マーケティング」の転換期ともとらえることができます。広告は企業から消費者へのメッセージです。旧来のマーケティングは、そのメッセージをいかに効率的に消費者に届けるかが、最大のテーマでした。しかし、最近では消費者を中心としたマーケティングの重要性が叫ばれるようになっています。
例えば、中古書店を全国展開するブックオフは、店舗のキャッチコピーである「買い取ります」を「お売り下さい」と言い換えたことで、店舗を訪れる客が増えたといいます。これなどは、まさに企業中心の発想から消費者中心の発想に転換したことによって成功した好例といえます。
今日の賢い消費者は、本物か偽者かを見分ける眼をもっています。言い換えれば、消費者の心をとらえる、本当に面白いコンテンツは、それが広告であっても爆発的にクチコミで広がります。情報はその受け手である消費者が選ぶ時代です。莫大な広告予算を投下して、マス媒体から一方的にメッセージを伝える時代は終わりを遂げたと言っても過言ではないでしょう。
昨年4月にスタートした「ライナーWEB」は、こうした新しい時代のマーケティングに対応した、まさに消費者中心のコミュニティーサイトです。フリーペーパー「ライナー」を補完しつつ、道北エリアのマーケティング形成の中核となり、旭川に今まで無かった本格的マーケティングリサーチに裏打ちされた販促手法をご提案していきたいと考えています。
弊社の経営理念は「情報力で地域未来をデザインする」です。そして「情報とは、情熱で共感の輪を広げ、変化を捉え未来を予見し、科学の目で自然の摂理を見出すこと」としています。情報力で地域社会に貢献できる企業を目指し、どんなに変化のうねりが大きかろうと、変化はチャンスと捉える強い気持ちで臨みたいと思います。
代表取締役 安井 清吉