114食目 しいた〇飯店
緊急事態宣言が解除になった刹那、一度足を運ぶ必要があった、月形町へ向かうことにした。国道275号を走ると、浦臼町の外れに目立つ建物の中華料理屋さんがある。「しいた〇飯店」だ。
幼少期に、親に連れられ訪れた覚えがある。その時に何を食べたか定かではないが、真っ赤な内装に舞い上がった記憶だけが残っていた。いつか再訪をと考えていたので、良きタイミングだった。
建物は昔と変わらず、いい意味で老舗感が漂っている。席に座り手書きのメニューを眺めると、かなりランチメニューが充実している。しかしこの日は「あんかけ焼きそば」の気分だったので、800円のそれを注文した。まもなくして厨房の方から豪快な音が聞こえてくる。中華鍋の奏でるかん高い音は、中華好きにはたまらないハーモニーだ。音が止むと、すぐに店員さんが料理を運んできた。
お盆の上にはザーサイと、とろみのかかった卵スープ、そして皿から零れんばかりのあんかけ焼きそばが堂々と主張している。麺を覆う具材がどれも大きく、食欲を掻き立てる。麺を掬いあげて、一気に頬張る。程よく焦げ目の付いた麺が香ばしく、カリカリ食感にあんが絡まり、優しい硬さに変化していく過程が最高だ。濃い目の味付けかと思いきや、具材の旨味はしっかりと味わえ、絶妙に残った野菜のシャキシャキ感も気持ちいい。途中ザーサイやスープを挟み、最後に残していたシイタケと共に麵を完食。最高の満腹感を味わった。
定番の炒飯や餃子、品数の豊富なセット等、食べてみたいものが多すぎる。275号を走る際は、計画的に寄ることにしよう。