AIが進んだ未来に待ち受けるものとは
私たちが従事しているデザイン業界にも当たり前の様にAIの波及が進んでいます。ただ、紙面などに掲載された広告のどれがAIで表現されたものか実感することはまだまだ先のお話し…。ですがCMなどではすでにAIタレントが使われていて、こちらは1度は目にしたこともあるのではないでしょうか?「伊藤園のおーいお茶:未来を変えるのは、今!篇」に起用されている女性、実はAIタレントなんです。つまり架空の女性であり実在しない存在。気にしてみても実在している俳優かどうか正直分かりません…。良くアニメなどで描写をリアルに近づけると「不気味の谷」と呼ばれる領域が突如現れます。それは瑣末な所作であったり、脳が補正できない誤差であったり人はそれを「違和感」として認識します。ですが、今回紹介したCMの女性にはそういった違和感を感じません。それほど精巧に人間らしく表現されたデータはもはやデータという単純な表現では収まらないものを感じます。食べ物に天然・養殖とあるようにAIが波及した未来では人が制作したもの、AIが制作したもので価値の変わる未来が待っているのでしょうか。デザイナーも含め「クリエイター」が生き残りを掛けた戦いは既に始まっているのかもしれません。
制作部 尾形