リレーで繋がる聖火と企業

ちょうどこれを書いているとき、テレビでオリンピックの聖火リレーの報道が流れていました。日本は島国なので、各地をくまなく回ろうとするとどうしても海を越える必要がありますが、事前に種火を運んでおいて、その種火で離島をリレーするそうです。しかもまるで瞬間移動したかのように、本土で消えた火がパッと点く演出なのだとか。聖火リレーはただ聖火を持って走るのではなく、火が消えない方法や演出の仕方などにアイデアを出し合い、みんなでゴールへと導いていく共同作業なんですよね。なんだか会社にも通じるものがあると感じました。ある課題に対して、いろんな能力を持った人間が集まり、持てる技術と知識を駆使して、ひとつの目標に向かっていく。会社は単なるモノではなく、人と人との繋がりで成り立っています。

経済産業省のデータによると、日本の企業数は大小合わせて約420万社。人材不足や不景気など、様々な問題にぶち当たりながらも、創業数十年、数百年という企業も存在します。長く続くということは本当にすごいことだと思います。まるでリレーのバトンのように脈々と受け継がれてきたのかと思うと、そこに尽力した先人たちの努力と知恵に圧倒されます。

ライナーは昨年創刊35周年を迎え、社内の組織機構を整えたり、代表取締役が変わったり、札幌圏のフリーペーパー事業を引き継いだりと変化の年でありました。しかし、私たちの紙面づくりや営業活動を通じて、地元を盛り上げたいという思いは変わりません。「変えずに守るもの」「変わることで守り、発展するもの」を一人ひとりが意識しながら、この2020年を駆け抜けたいと思います。本年もフリーペーパー「ライナー」をどうぞよろしくお願い致します!

(広告部 藤井)

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