112食目 〇ちゃん
旭川市神楽を走っている時、懐かしい店の前を通った。久々にあのゲソ丼が味わいたくなり「〇ちゃん」に立ち寄った。数年ぶりに訪れた店は、コロナ禍でも透明なビニール等で感染対策を行い、しっかりと営業していた。女将さんが一人で切り盛りしているのは、昔から変わらない光景。カウンターに座り、店内のメニューを確認。やはりこの店でゲソ丼は外せない。空腹だったので、ミニラーメンのセットで注文した。
ノスタルジックな気分で店内を見回しながら待つ。湯切りの音が聞こえた直後、カウンターを越えて運ばれてきた。著名なゲソ丼は市内に数件あるが、〇ちゃん一筋で育った私。ご飯の上の刻みのり、片栗粉で少しねっとり感のあるゲソ、たっぷりかかった甘だれ。これが最高だと思っている。久々に会ったその姿は、変わらないボリュームで笑みが止まらない。小ラーメンとは言うものの、こちらもけっこう量がある。
まずは麵が伸びないようラーメンから食す。ネギ、メンマ、ナルトが載ったオーソドックススタイル。大量の麺を掬い揚げ、一気に吸い込む。クリアな醤油スープは正に王道の味、予想通りの旨さだ。3~4口でほぼ麺は攻略。汁はゲソ丼後の口直しに取っておく。満を持してゲソ丼を掻き込む。ラーメン完食後なのに、食感と絶妙な甘味が食欲を復活させる。時にはゲソのみ、時にはタレの染みたライスのみと、楽しみながら箸を進める。気が付くと、すぐに丼は空になってしまった。
最後に、残しておいたスープを飲み干し大満足。会計して車に戻ると、入店から11分しか経っていない事に気付く。今度、勤務日の昼食でも来てみよう。