81食目 「○番屋」

道内最大級、3尺玉の花火を見るため、釧路どんぱく祭りへ行くことにした。朝早くから移動を開始、本別から阿寒まで高速道路が無料のため、意外と早く到着できた。そこで、早めの昼食を考える。検索すると、選んだ魚や貝をその場で焼いてくれる店を発見。それが今回の「○番屋」だ。

店内に入ると、たくさんの魚が並べられていた。食べたい魚を、トングでバットに入れていくシステムだ。奥の生簀には牡蠣や帆立もある。しかし飯のおかずには焼き魚だろうと、人気ナンバー1と書かれた、大きな鮭ハラスをゲット。さらに希少な時鮭と、身の分厚いホッケも入れた。会計に向かうと、ご飯の大きさを聞かれる。当然220円の大を選ぶ。

買った食材を持って、隣の建物へ。すると焼き台と一体になったテーブルが、所狭しと並んでいる。一人の男性が近づいてきて、全ての魚を網に乗せてくれる。熟練の係員らしく、数あるテーブルを高速で周っている。炭を調整したり、魚の向きを変えたり、素人にはわからない加減があるのだろう。我慢できずに箸を片手に待っていると、男性が颯爽と現れて、鋏でハラスを切り分けてくれた。皮がパリパリで身はジューシー、醤油など付けなくても絶妙な味わいでご飯が進む。次はホッケを半分にし、それぞれの皿に。これほど身がしっかりして、厚みのあるホッケは初めてだ。ラストの時鮭は、塩加減と脂の甘みで最強のおかずと化し、残りのご飯は一瞬で消え去った。

新鮮で旬の食材だったとはいえ、プロが炭火でしっかり焼くと、こんな高度な料理になるとは驚きだ。二人で2千円強とは思えない、最高の昼飯にありつけた。

関連記事一覧