122食目 〇の店
春に海の桜を咲かせるため、積丹を訪れた。高波に煽られながらも無事獲物を捕獲し、もう一つの目的である「〇の店」に向かう。海鮮が有名なお店なのだが、なぜか人気ナンバーワンメニューはザンギ。まだ肌寒い3月、熱々の揚げ物を想像し、ウキウキしながらお店に着いた。
外観は一軒家を改良して作られたような素朴な印象。入店時はしっかりアルコール消毒を行い、いざ店内へ。カウンター席に陣取ってメニューを見ると、積丹ならではの高級食材を使った料理がずらり。少しビビる。ようやくザンギ定食を発見し、すぐさま注文をした。周りにいるお客さんを横目で見ると、男性はほぼ全員ザンギ定食。これは期待が持てる。しばし待つと、店員さんが運んできた。お盆の上には、漬物・味噌おでん・野菜小鉢・味噌汁と、盛沢山。ザンギは一口では絶対に食べきれそうにない、赤ちゃんの拳大で5個。お肉がこの量だとご飯との兼ね合いが気になるが、こちらも大き目のどんぶりにびっしり。これは満腹になること請け合いだ。早速ザンギにかぶりつくと、溢れる肉汁で口内を火傷しそうになる。しかし箸の勢いを止める訳にはいかない。味はいわゆる塩ザンギで、素材の味が抜群に活かされている。肉の旨味と塩加減が絶妙で、大量の白飯を消費する。合間に漬物と出汁の効いた味噌汁で口の中をリセット。甘い味噌おでんも濃いめの味付けで、ザンギとの相性が秀逸だ。とどめにザンギと白米を口一杯に頬張り、一気に喉へと流し込み完食。最高の気分だ。
次回は8月、ブリとの闘いで再度積丹を訪れる予定。時期が合えば、ぜひここのウニ丼を食べてみたい。