進む情報化社会に向けて
新型コロナウイルス感染症が「5類」に移行されることもあり、今期は景気回復に向けた漠然とした期待感と、本当にコロナ禍以前の日常を取り戻せるのかという不安感を同時に感じられているのではないでしょうか。
この3年間で「広告」の手法も大きく変化しました。かつて隆盛を極めていたTVや新聞、雑誌、ラジオのマスコミ4媒体を利用する広告手法から、インターネットを主戦場とする広告手法への急速なシフトが進み、その市場規模が2022年度には日本の総広告費の約4割を占める3兆円超にまで膨れ上がっています。ライナーでも広告部内に新たにデジタル化を推進する専門部署を立ち上げ、来たるべき新時代に向け、この地域で何ができるのか、何をなすべきなのかを模索している毎日です。
今では当たり前のように耳にするようになった「DX」という言葉、皆さんはどのように取り組まれているでしょうか?先日、北海道大学の名誉教授からIT分野に関するお話をお聞きする機会がありました。その中で興味深い一説があったのでご紹介します。
『例えばエクセルなどで社内管理していた経理・会計情報をオンライン上のシステムに切り替えるだけでは本当の意味でのDXではない。エクセル入力作業とオンライン上の作業の手間がそれほど変わらないのであれば、それはただやり方が変わっただけである。本当の意味でのDXは、これまでの既成概念を壊し、そもそもの仕組みやルール自体を変革することである。それは私たちが見て来た「景色そのもの」を変えることであって、それによって人間の価値観や行動原理、豊かさの定義が変わることである』
景色が変わるか…。うーん、深いですね。現状維持バイアスが働きやすいこの日本社会において、まずは一人一人がいかに「意識変革できるか」が鍵を握っていそうですね。時代の波は待ったなし。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
広告部 佐々木