154食目 三〇飯店

12年前に長万部で出会い、一度ここで紹介した「三〇飯店」が札幌にもあることを知り、ドライブがてら足を延ばした。11時過ぎに到着するも既に駐車場は満車。15分ほど待ってようやく車を停められた。

店内に歩を進め、メニューを検討。懐かしい味を堪能したいので、あんかけ焼きそばは外せない。今回はチャーハンとのセット1000円に決めた。店員さんに案内され、窓際の席に座る。店内はカウンター席が多い印象だ。食券を渡し置いてある調味料を眺めていると、あっと言う間に料理が運ばれてきた。

驚くほど大きな白いお皿の上に、あんかけ焼きそばの湖とチャーハンの小島という様相。餡にはイカや豚肉等、沢山の具材が入っており、相当なボリューム感だ。まずは餡を掬ってテイスティング。しっかり濃いめの味付けで食欲を掻き立てる。ただ、熱々なので口の中を火傷しない様に注意が必要だ。麺を絡めて口一杯に頬張る。麺の香ばしさと餡が最高のハーモニーを奏でる。チャーハンは小ライスサイズといったところだが、パラパラ食感で程よい塩味が旨い。餡を少しかけてあんかけチャーハンとして食べるのも最高の味変になる。とろみの強い餡が良くからみ、麺にも米にも絶妙にマッチする。次は焼きそば側を味変する。置いてあった酢を軽くかけると、さっぱり感と酸味でこれまた旨い。最後はスプーンで残った餡を全て口に運び完食。お冷を一気飲みし、火傷しかけた口内を冷却。

長万部まで行かずともこの味が楽しめるようになったので、何度もリピートしそうな同店。何を選んでも美味しそうなので、また一つ札幌に来る楽しみが増えた。

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