116食目 名代山〇焼
沙留で海水浴を楽しんだ後、なんとなく興部市街へ足を延ばしてみた。すると偶然、夕方17時にも関わらず、もう暖簾のかかっている店を発見。その名も「名代山〇焼」。料理の名前がそのまま店名になっているようだ。鶏肉に目が無い連れが、行ってみたいと言い出した。まずは電話で、すぐに入れるか聞いてみる。すると、2名ならOKとの返事とともに、「山賊焼きは何人前にします?」と質問が飛んできた。焼くのにしっかり時間をかけるらしく、予約の段で聞くのが定番らしい。とりあえず1人前頼み、万が一2人とも飲んだ事態を想定し、道の駅に車を停めて歩きだす。
入店すると、開店早々なのに既に2組、カウンターとテーブル席で飲んでいる。奥には座敷もあるようで、距離はしっかり確保されそうだ。鶏の大きさが判らないので、串を数種とサラダを頼み様子をみる。運転して帰るつもりで、連れはウーロン茶を頼んだ。ほどなく山賊焼きが運ばれてくる。かなりデカい。皮目はしっかり焼いてあるのに、中から肉汁が溢れ滴っている。なんとも絶妙な焼き加減だ。芳ばしい香りに絆され、連れもたまらずビールを注文。これで車中泊決定だ。その後運ばれてくる串も、当然最高の焼き上がり。モモも砂肝もハツも、何を食べても全くはずれが無い。もっと色々食べてみようと注文を続け、結果2時間で約9千円のお会計。お酒8杯とこの満足感では、安すぎるくらいだ。
創業50年以上というが、今まで気づかなかったのが不思議。久々に地方で良い店を見つけ、最高の気分だ。海水浴の後でも、知らない町はちょっと寄り道してみるべきかもしれない。