発行を止めたくない使命感でウィズコロナ対策

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言中は、週2回発行するフリーペーパー・ライナーがすべて赤字という状況でした。イベントの中止に伴い、広告キャンセルの電話ばかりが鳴りました。

「発行を週1回に減らしては?」「休刊の予定は?」そんな声も届きました。雑誌もドラマも止まりましたね。でも私たちは、休刊は頭になく、ウィズコロナ対策を練る毎日でした。読者の皆さんに、いつもどおりのライナーが届くことでささやかでも安心してほしい、家ごもり中であっても暮らすまちの息づかいを感じてもらいたい、という一心だったのです。ちょっと大げさですが私たち、「ライナーは旭川・大雪エリアの生活情報インフラ」という気概を持っています。

ウイルスの罹患は誰にでも可能性がありますが、社員や配布員さんの感染で発行をストップしなければならなくなるのは辛いこと。そこで様々な対策を練りました。例えば…皆さんの家にお届けするライナーやチラシの保管庫に入れる社員を限定しました。このことで、もし企画職の誰かが発症しても17万部のライナーを廃棄しなくても大丈夫になりました。

また、営業フロア、制作フロアという従来型の執務室だと、1人の感染で所属業務が全滅してしまうため、部署を分散しました。デザイナーなら3フロアに分かれています。もちろんリモートワークは対象者全員が練習済みで、非常時にはいつでも切り替えができます。

これをお読みいただいている皆さまも、前例がない中での新しい環境整備にはとても苦心されたことと思います。独自のユニークな取り組みがありましたら、ぜひ教えてください。まだしばらくは続くらしい困難を、知恵を出し合って乗り越えていきましょうね。

(広告部 高塚)

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