情報に風情を

季節はいくつあるでしょう。春夏秋冬、さらに立春や夏至、大寒など二十四の節気や、なお細かく期間を分けた七十二候といわれるサインも日本の暦にはあるようです。

木の葉がまぶしく色づき、空気がピンと冷えきって、植物が朽ち土が凍ったようなにおい。冬にむかってどんどん加速する晩秋の眺めが好きで、毎朝じーんと見つめてしまいます(情緒)。

ライナー紙は日刊ではありませんし、入稿スケジュールも早く、情報発信には少し時差がありますが、こうした季節のうつろいを紙面からも感じてほしくて、2009年から写真連載「あさひかわ佳景」を始めました。広告だらけの紙面に少し息抜きを、という目的もあり、月に2回ほど、旭川在住のプロカメラマン渡邊肇之さんが撮影した写真にことばを添えて、のんびりとお届けしています。

また、広告や記事の特集からも、みなさんに季節を感じていただけることがあります。6月のソフトクリーム、10月のラーメンなど、読者から「そろそろですか?」なんて質問がきたときは、なんともいえない幸せと使命感。これからも地域の生活者に長く愛していただける、季語のような企画を生み出していきたい。そう、マクドナルドの月見バーガーのように。

編集チームではいま、2021年の企画内容をイメージし始めています。どんな一年になるかわかりませんが、こんな特集やって!というリクエストやアイデアがありましたら、ぜひ営業担当まで教えてくださいね。
(広告部・谷口)

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