SNSブームに思うこと
先月からマーケティングプランナーが2名加わり、採用にあたって書類選考から1次面接までを担当しました。採用試験を受ける側の経験はあれど、面接をする側は初めて。私自身も程よい緊張を感じながら、どのように臨めば良いか調べていた中、目に留まったのが、インフルエンサー採用というもの。インスタグラムをはじめとするSNSアカウントのフォロワー数が数千~数万人と一定数を満たしていることなどを条件に、応募者の書類審査や1次面接を免除する動きを採用の一部分に取り入れる企業が増えているそうです。
そもそもインフルエンサーとは、世間に与える影響力の大きい行動をとる人を指し、インターネットブログが流行した頃から頻繁に使われ始めた言葉(私はカリスマブロガーという呼称のほうが強く印象に残っていますが)。最近はモデルやタレント、とくに若年層ユーザーのSNS発信が話題になる事も多く、何かとブームの火付け役となる投稿者をインフルエンサーと呼び、某アイドルグループがリリースした曲名としても認知度を上げました。そのインフルエンサーが持つ発信力を活かし、企業や製品・商品の情報をより早く、より広く届けることに期待を込めて取り入れている採用枠で、フォロワー数が採用基準の一つとは時代だなぁ…としみじみ。
振り返ってみれば、企業発信の広告よりも消費者の口コミのほうが信頼や注目を得やすい今日、弊社に届くプレスリリースもSNSを利用した広告方法が増えています。いわゆる〝映え〟を狙ったサービスが主流ですが、専属のモデルがお店を訪れ、プロカメラマン撮影による綺麗な女性が優雅に料理を楽しんでいる写真を載せて集客アップを狙うものまであり、ちょっといかがなものかと疑問に思ってしまいました(笑)。興味を惹くためのきっかけとしてビジュアルが重要なのはもちろんですが、消費者が知りたいのはその先のもっと温度がある情報なのではないか、と。SNSの利便性や瞬発力を無視できない時代ではありますが、弊紙はこれからも、広告ひとつ・記事ひとつに良い意味での〝泥臭さ〟が生きた情報紙であれたらと、そっと思いを強めた出来事でした。
広告部 大西