みんなやっぱりラーメンが好き
昨年の秋、およそ1カ月間に渡り、ウェブを使った人気投票「旭川ラーメングランプリ2021」を実施しました。
旭川人のソウルフードと言っても過言ではないラーメン。みんなが思う一番好きな店の味を決めてしまおうと、ついにライナーでも禁断の企画にチャレンジしました。各部門の結果は1月下旬から順次発表し、その中で私はしょうゆ部門の第1位に輝いた「蜂屋」の加藤直純社長にインタビューをさせていただきました。
昭和22年創業の蜂屋は今年で74年目で、最盛期には市内3店に居酒屋1店を経営するなど隆盛を極めました。さらに20年ほど前には、全国的なラーメンブームの真っただ中、新横浜ラーメン博物館にも出店。旭川と言えば「しょうゆラーメン」というイメージを確立させる立役者となり、加藤社長は「あの時は凄かったよ。毎日行列ができて入店までに3~4時間は当たり前。1日1000食以上も売れたんだ」と当時を振り返ってくれました。
そんな全国区の有名店でも、コロナの影響によって、特に観光客の来店が多かった5条創業店の方はかなりの打撃を受けているそう。それでも3条本店には、まだまだ足繁く通う常連がたくさんいることに「あらためて旭川の人たちは、本当にラーメンが好きなんだってことが分かったんだよ」と感慨深げでした。また近年では若者や女性のグループ客などの新たな客層も増えているようで、「我々も負けずにまだまだ頑張るから、みなさんも引き続き応援してほしい」と切に願う姿が印象的でした。