96食目　苫小牧の〇ルトマ食堂

一度は行かなければと考えていた、苫小牧の〇ルトマ食堂へ足を運んだ。この店のホッキカレーはもはや全国区。しかし朝５時から午後２時までしか開いていない上に、日曜祝日がお休みと、遠方から足を延ばすにはかなりハードルの高い店である。前もって綿密な計画を立て、金曜の夜中から走り始めた。開店と同時に入店できるよう走り続け、少し遅れた５時１５分に到着。早朝にもかかわらず、店内には既に５組のお客さんがいる。次々と車が来るので、急いで席に着き、沢山のメニューから選ぶ。悩んだ末、今回はホッキカレーではなく、豪華絢爛な〇ルトマ丼をチョイス。慌ただしく動く店員さんを呼び止め、ご飯大盛りで注文した。

落ち着いて店内を見回すと、天井までびっしりと芸能人のサイン色紙が飾られている。誰のサインかと眺めながら待っていると、豪快な丼が運ばれてきた。まるで丼に花が咲いているかのようで、マグロ・サーモン・甘海老・うに・いくら・あわび等々、新鮮なネタが折り重なるように積み上げられている。当然、身の厚いホッキも堂々と鎮座。このネタの量ならば、ご飯を大盛りにして大正解だ。キラキラしたマグロを醤油に付けると、脂が弾ける。大振りのネタを一口で頬張ると、脂の甘味が口いっぱいに広がり、一瞬で溶けてなくなる。どのネタを食べても、１枚ごとに感動的な旨さだ。

当然、大盛りご飯も一瞬で無くなった。〆にコリコリのホッキを堪能し大団円。とはいえ、周りのお客さんが食べているホッキカレーがやはり気になってしょうがない。どう足掻いても、もう一度来店しなければならないと覚悟を決めた。