知ることは楽しいこと

コーヒーはただ苦い飲み物としか思っていませんでした。しかし、実際は豆の種類や焙煎の仕方で風味が全く変わってきますし、苦みに慣れていない人は甘いお菓子と合わせることを前提とした楽しみ方もあります。実際にいくつかのコーヒーを口にしてみて、クライアントさんからお話を聞いて、学んだことです。これまでは良さがわからず自分から飲もうとはしなかったものですが、単に「知識がなかっただけだ」と痛感しています。

物事を沢山知れば知るほど、好きな物事が見つかる数も増えていきます。興味関心の外側にあり今まで触れてこなかった物事も、逆にこれまでずっと身近にあった物事も、知ることで解像度が上がっていきます。実際に触れてみたときに自分とは合わない、違うな、と思うこともあるでしょう。しかしそういった実体験の積み重ねがあってこそ、「自分はこういう方が好きだな」と好みをより具体的に示せるものだと考えます。例えば初挑戦のお店で食べたものが口に合わなかったとしても、ただの損ではないと思うのです。

先に挙げたコーヒーに限らず、何気なく食べていたラーメン、何気なく鑑賞していた絵画、何気なく目にして座っていた旭川家具の椅子…などなど。作り手の思いを知ることで、味わい方や見方のポイントがわかり、漠然としていた物事をより深く楽しめるようになります。もちろん楽しみ方は人それぞれですが、私はひとつでも多くのことを知って楽しめることはありがたくて幸せなことだと感じます。

効率が重視されがちな今の世の中では、知らないものに触れてみることや、そもそも新しく知ろうとすることはハードルが高いかもしれません。だからこそ、興味関心の有無に関わらず「面白そう」と思える情報と出会えるきっかけになれるものを作り、届けていきたいと思っています。

広告部 髙嶋

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