93食目 東○歳バーベ○ュー

千歳に最高の鶏肉が食べられる店がある。その名も東○歳バーベ○ュー。国道234号を走ると、広大な農地の中に突然その店は現れる。倉庫のような野趣満点の建物だが、休日などは行列必至の名店である。

暖簾をくぐると、ブロックが大量に並べられており、その随所で炭が熾き、圧巻の熱量で肉を焼いている。煙でメニューが霞む、このワイルドさが堪らない。

ここのメニューはいたってシンプル。1人前が鶏一匹分となる、バーベキューという名のモモ肉2枚。その他はご飯と野菜炒めしかない。注文を取りに来たので、それぞれ1人前ずつを発注。すぐに生のモモ肉が運ばれてきて、目の前の網に乗せてくれる。そして塩コショウと、魔法の粉を大量に降りかけた。後は「程よく焼いて食べて下さい」とトングを渡される。鶏肉に集中していると、野菜炒めが運ばれてきた。ちりとりのように四角く大きな鉄板に、たっぷりの野菜が詰まっていて、250円とは思えない量だ。一口食べると、ただの野菜炒めではない。鶏の小肉が混ぜてあり、コクと甘さが絶妙。これが予想外にご飯を消費させ、おかわりする羽目になった。

じっくり炙っていた鶏肉が焼けた。噛り付くと、これまた最高の塩加減。しかし塩コショウだけでは決して出せない味だ。あの白い粉は一体なんなのだろう?これもおかず力が高いので、一気にご飯を消費する。さすがにもうおかわりは恥ずかしい。調節しながら、食べ進める。最後は野菜炒めの汁をご飯にかけて、一気にかき込んだ。〆として完璧な終わり方だ。痛風に脅えながらも、この店で自制することは不可能である。

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